本日10月7日午後10時からのテレビ東京系「未来世紀ジパング」にて、H.I.S.の仕掛ける格安上海ツアーが紹介されます。
番組全体のテーマは、中国の反日デモから1年経った現在の状況について。その中で、日本人訪中観光客が激減してしまったH.I.S.が、起死回生をかけて仕掛けるツアーとして紹介されるようです。
昨年の尖閣諸島の国有化に端を発した中国の反日デモは、暴徒化し商店の略奪にまで至りました。その後も中国船の領海侵犯や上海の日本人襲撃事件、さらには大都市の大気汚染問題など、様々な面でいわゆる「チャイナ・リスク」を意識せざるを得ない状況が続いています。
これ以来、中国を敬遠するようになったトラベラーは、思いの外多いのではないでしょうか。私も、以前は蘇州や桂林、九寨溝などに行ってみたいと思っていたのですが、ここ一年間はそういった熱もすっかり冷めています。中国関係には疎い私でさえそうなのですから、頻繁に中国を訪れたりしていた方にとっては、なおさらなのではないかと思います。
日中関係の冷え込みで大打撃を受けたのが、日中双方の旅行業界ですよね。H.I.S.では日本人訪中観光客は8割も減ったとのことです。そこでH.I.S.が練りに練って企画したのが、今回紹介される上海ツアーです。
全日空往復直行便で行く！上海蟹まるまる2杯を含む蟹のフルコースディナー＆小籠包発祥の老舗での食事付♪美食上海4日間
オークラガーデンホテル上海に泊まり、上海蟹フルコースを食べ、さらに上海・南翔の観光もついてきてトータルで49,800円～。内容を見る限りでは、かなりのお手頃ツアーに仕上がっているようですね。
◆以下、番組で取り扱われていた内容をざっくりまとめました。◆
【中国人が考える、反日デモが起こらなかった理由上位3位】
・政府の思惑が変わったため
・人々の関心が移ったため
・マスコミで取り上げられなかったため
【H.I.S.の反転攻勢】
・H.I.S.のツアー客が激減…前年同月比8割減
・オークラガーデンホテル上海とのタッグでの採算度外視豪華格安ツアーを企画
・H.I.S.担当者談「日本人の持つ中国人イメージが実態とかけ離れている」
・ツアーは売れ行き好調、旅行者の評価も上々
【朝霧のしずく：TOKAIホールディングスの反転攻勢】
・新型ウォーターサーバー、新型ボトルの投入で安全安心
・上海の富裕層に口コミで人気
【日系企業の中国進出】
・実は増えている
・二極化が起きている…小売業が増える一方、製造業は休眠状態に
【未来予測】
・それでも反日デモの芽は消えず
・政府が方針転換すれば、デモはいつでも起こりうる
・ただし、経済界で関係改善の兆しあり
以上のような番組内容でした。
H.I.S.の上海ツアーが好調な滑り出しを見せているという点で、訪中旅行にも明るい兆しありということでしょうね。ただ一旅行者としては、私はまだ様子見の状態で、なかなか訪中旅行に踏み出せそうにありません。訪れたいところはあるのですがね。